河内洋騎手が騎乗した思い出の名馬たちです。
アグネスフライト 日本ダービー
常にエアシャカールを見る位置で競馬を進めていたアグネスフライトから武豊騎手の姿が遠のいた。残り200㍍。エアシャカールが後続を突き放した。しかし、そこからアグネスフライトの闘争心に火がついた。一完歩ごとに差を詰めて、並び、交わしたところがゴールだった。ハナ差。のちに菊花賞を制して“準三冠馬”となったエアシャカールにとっても大きなハナ差だったが、アグネスフライトと河内騎手にとってはそれ以上に大きなハナ差となった。
ダイイチルピー 安田記念
4歳時、ダイイチルビーは安田記念とスプリンターズステークスの2つのG1レースに勝っています。2レースとも圧勝でした。圧倒的なスピードで優勝したのです。
1600mの安田記念で、2着のダイタクヘリオス、3着のバンブーメモリーといった牡馬一線級を相手に、並ぶまもなく抜き去り、1・1/4差を付けたレース振りにも驚かされました。
レガシーワールド ジャパンカップ
後ろから猛然とコタシャーンが迫ってきました。
ウイニングチケットも追い上げます。
うわっ、これは差されるかも・・・。
「かわちーー!のこせーーー!!」
そして・・・残り100mでとんでもないことが起きました!
なぜか一瞬、コタシャーンの脚が止まったのです。
内馬場のフェンスに貼り付いて観ていた私は何がなんだか分かりませんでした。
なんとコタシャーンの鞍上デザーモJがゴールを間違えて立ち上がってしまったのです。
間違いに気付いたデザーモJはすぐに追い始めましたが、さすがに届くはずもなくレガシーワールドが先頭でゴールを駆け抜けました。
メジロラモーヌ 優駿牝馬(オークス)
オークスなど馬体重が減って当然だったが、それだけ走ってもなお6キロ増だった。馬群に包まれる苦しい展開に少しも動じず、直線はけた違いの瞬発力で抜け出した。
この間、河内洋騎手の手はほとんど動かなかった。
競馬ファンなら思わずグッとくるシーンばかりです。
関連動画
2000 第67回 日本ダービー (G1) アグネスフライト
2000 第67回 日本ダービー(GⅠ) アグネスフライト (三宅正治)