メジロラモーヌは1983年生まれ。父はモガミ、母はメジロヒリュウ。86年の桜花賞(GI)、オークス(GI)、エリザベス女王杯(GI)に勝ち、史上初めて牝馬三冠を制した。通算成績は12戦9勝。
京都のエリザベス女王杯を目指し夏場休養し、トライアルのローズステークス(GⅡ)に出走します。レースはポットテスコレディに首差勝ちと苦しいレースでした。
そしていよいよエリザベス女王杯本番です。
未だかつて3冠目を手にした馬はいません。エリザベス女王杯はその前身であるビクトリアカップが創設されたのが1970年と比較的新しいレースであるため、3冠馬が出ていないということもありましたが、ここにきてようやくそのチャンスが訪れました。
10年目のテイタニヤも桜花賞、オークスを連覇しこのレースに臨みましたが4着に敗れています。それ以来のチャンスです。
レースは1.3倍と圧倒的な1番人気を背負ったメジロラモーヌが第3コーナーの下り坂で仕掛け、先頭に並びます。
実況の杉本清アナは「河内、これでいいのか」と叫びます。直線先頭に立ち追いすがるスーパーショット以下を振り切り優勝。ついに3冠達成です。
メジロラモーヌは3冠レースのトライアルもすべて制し、完全3冠とも言われました。重賞6連勝も記録でした。