競馬の第40回ジャパンカップ(GI)は29日、東京競馬場の芝2400メートルコースに15頭が出走して行われ、クリストフ・ルメール騎乗でこのレースを最後に引退する単勝1番人気のアーモンドアイが2分23秒0で優勝し、芝GIの日本馬最多勝利記録を9に更新した。優勝賞金3億円などを加え、総獲得賞金は歴代1位の19億1526万3900円となった。
アーモンドアイと国枝栄調教師はこのレース2年ぶり2勝目で、ルメールは3勝目。
アーモンドアイは残り100メートル付近で逃げたキセキをとらえ、2番人気のコントレイルの追い上げも1馬身4分の1差で振り切った。3着は3番人気のデアリングタクトで、3歳の三冠馬2頭はデビューからの連勝が止まりました。
4週前の天皇賞・秋では、史上初のG18勝という大記録の重圧から、優勝後に涙を見せたルメールも、「きょうはサヨナラパーティー」と破顔一笑。「この馬に乗るのはいつも特別だが、きょうは最後だからもっと特別だった」と感慨を語りました。
ゴール前で後続に詰め寄られた天皇賞・秋の内容と、4週の短いレース間隔への懸念を、圧倒的な勝ち方で払拭。一戦ごとの消耗の激しかった馬が、最後の舞台ではタフさをも見せた。「この馬のピークはきょうかも」とルメール。約3年間、競馬界をリードした速くて美しい女王は、最高の輝きを放ったままにターフを去りました。
アーモンドアイに騎乗したクリストフ・ルメール騎手は、「すばらしい脚を見せてくれた。今までで一番強い馬だと思う」と話していました。