2020年 競馬総括
新記録、快記録の続出した2020年を、総括しつつ象徴したのが牝馬クロノジェネシス(父バゴ)のグランプリ制覇だった。2着も牝馬サラキア(父ディープインパクト)。
牝馬がワンツーを決めたのは65年の歴史のなかで初めてのこと。これで2020年の牡牝混合GIでの勝利は、ウオッカ、ダイワスカーレットなどが大活躍した2008年の「5勝」を大きく更新し、実に年間「9勝」。うち、高松宮記念、大阪杯、安田記念、有馬記念の4つのGIが「牝馬=牝馬」だった。
4歳クロノジェネシスは牡牝混合GIを「大阪杯2着、宝塚記念1着、天皇賞(秋)3着、有馬記念1着」となり、GII京都記念を含め年間5戦【3-1-1-0】。
5歳アーモンドアイは牝馬同士のヴィクトリアマイル1着のほか、「安田記念2着、天皇賞(秋)1着、ジャパンC1着」で、年間4戦【3-1-0-0】。
さらに4歳グランアレグリアは混合GIだけを4戦「高松宮記念2着、安田記念1着、スプリンターズS1着、マイルCS1着」して、年間【3-1-0-0】。
みんな「最優秀4歳以上牝馬」のタイトルを獲得して不思議ないすごい成績。
ふつうの年なら文句なしに年度代表馬になることが多い無敗の3歳三冠牡馬コントレイルは年間【4-1-0-0】であり、同じく無敗の牝馬三冠デアリングタクトは年間【4-0-1-0】。