競馬の伝説のレース集

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やる気がないゴールドシップを横山典弘騎手が神騎乗して優勝する

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横山典ゴールドシップ常識外れの春の盾V

「まあ、ひと言で言えば、彼らしいですよね。

一筋縄ではいかないところが彼らしいですよ」

 

横山典弘がレース後、

そう語ったのはゲートの場面。

 

なかなか入ろうとせず、

結局目隠しをされてゲートインすることになったのだが、

“彼らしさ”が出ていたのは何もゲートだけではない。

 

スタートからゴールまで、

伝統の淀3200メートルのすべてで

ゴールドシップらしさが爆発したレースだった。

 

「行けたら行こうと思っていたんですけど、

やっぱり行けなかったですね」

 

youtu.be

 

 

 

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発馬こそ出遅れることはなかったが、

その後のダッシュがやはりつかなかったゴールドシップ。

 

1周目スタンド前に差しかかるころには

“ポツン最後方”の位置取りだった。

 

さあ、ここからどう仕掛けていくのか

ファンも関係者もいろいろと予測しただろうが、

誰も想像すらしなかった一手を横山典は打ってきた。

 

なんと、向こう正面の坂の上り前から

ステッキを振るってスパートをかけてきたのである。

 

かつて、菊花賞では

角下りの手前からスパートするという

“常識破り”の競馬で二冠目をもぎ取ったゴールドシップだが、

今回の戦法はそれのさらに上を行く、

いい意味での非常識さである。

 

奇襲か、

それとも狙いすました作戦だったのか

 

いや、そのどちらでもない。

 

常識では測れないこの競馬こそが、

“ゴールドシップの競馬”と言うしかないだろう。

 

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