メジロマックイーンはG14勝、そしてJRA史上初の獲得賞金10億円越えを果たした競馬史に残る名馬
メジロマックイーンは1987年の4月3日に浦河町の吉田堅牧場で産まれている。父メジロティターン、母メジロオーロラ(母の父リマンド)。
明け3歳を迎えた2月の新馬戦を勝利し、その年の秋には重賞初挑戦となる菊花賞を優勝。古馬戦線の主役となった4歳時には、皇賞・春でG12勝目を上げると共に、メジロアサマから始まる親仔3代の天皇賞制覇も達成した。
5歳時にも天皇賞・春連覇を果たし、6歳時には宝塚記念にも優勝した。
世間の注目は皐月賞を無敗で制した怪物・ミホノブルボンに注がれており、ライスシャワーは刺身の“ツマ”にもなっていなかったということだ。仕方がない話ではある。
無論、日本ダービーでもミホノブルボンが圧巻の逃げ切りで無敗2冠達成。ただ、2着には16番人気のライスシャワーが入る大波乱となった。多くのファンが愕然としただろう。
無敗のまま菊花賞に臨んだ3冠候補・ミホノブルボン、そしてここに全てをかけて臨んだライスシャワー。その軍配は、ライスシャワーに上がる。
ミホノブルボンを直線半ばで交わした見事な勝利だった。強靭なステイヤー(長距離馬)誕生の瞬間でもあった。